安心ベッド

2008.06.26 human
姪053








少し前、北海道であざらしの保護活動をしている女性をテレビでみました。

あざらしは外敵の少ない流氷の上で、出産子育てをする。
その育児期間は非常に短く、栄養満点なおっぱいを飲み、何の心配もなくすやすやと寝ていられるのは、ほんの一時のことらしい。

温暖化の影響で流氷の氷が薄くなり、或は無くなり、本来なら安心して休めるはずの氷のベットが、赤ちゃんにとって、とても危険な場所になっている。

産まれたばかりの赤ちゃんは、体力もなければ生きていくすべも知らない。
いきなり海へ落ちたらどうなるでしょう。
運がよければ保護されるかもしれない。
そうでなければ、力尽きて死んでいくしかないのです。


丸々と真っ白な産毛に包まれ、クリクリとした大きな目で見つめるその姿は、それはもうとても愛らしいです。
そんなあざらしの赤ちゃんが、薄い氷に必死にしがみついていたり、氷が割れ海へ落ち、パニックを起こしていたりするのです。
独り立ちする前の大切な時間を、死と隣り合わせで過ごしている。




理不尽な仕打ちが多すぎるな・・・

本来なら付けを甘んじて払うのは私たちでしょう。
少しずつ暮らしにくくはなってるけど、生きていけないほどじゃない。
屋根のある家に住み、趣味を持ち、食べて飲んで寝てるのだから。

電気やガス、ましてや車になんかまるで縁のない途上国の子供たち。
動物、植物・・・

ただ生きることに忠実に、必要以上の欲は持たないで暮らしているんだよな。

そんな人や生物からダメになっていくんだよな・・・

ひどいな。




姪っ子に会った。
子供らしい笑顔が嬉しかった。

アザラシの赤ちゃんや貧困に喘ぐ子供達に比べたら、この子達は幸せなのかもしれない。

それでも進化しているのに退化して、豊かなのに貧しいよな。

なんとなくそう思う。

この子達の氷も割れないよう、余計なものが溢れる海へ沈まないよう、
大切に見守っていけたらな。